ニールセンは7月24日、「スマートフォン・メディア利用実態調査レポート 2012年6月版」からスマートフォンの利用動向に関するトピックスを公開した。同調査は四半期ごとに実施されており、6月版の調査は5月21日~5月23日に、13歳~69歳のスマートフォンユーザー3000人を対象として行われた。

発表内容によると、頻繁に利用するWebサイトを尋ねた調査では、前回調査時に12位だったFacebookが初めてトップ10に入っている。また、前回24位だったLINEは今回14位と大幅に順位を上げており、スマートフォンとの相性の良さを実証する結果となっている。

スマートフォンでよく利用するWebサイトの利用者割合

各Webサイトの利用方法の内訳を見ると、Facebookはアプリからの利用が87%と大半を占めている。また、Twitterのアプリ利用率も88%と高く、両サービスとも主にアプリから利用されていることがわかる。

スマートフォンでよく利用するWebサイトの利用方法

また、最近6ヵ月以内にスマートフォンを使いはじめた人の男女比は、女性の割合が男性より多くなっている。これまでの調査でも女性利用者は増加傾向にあったものの、女性の利用開始者の割合が男性を上回ったのは今回が初だという。

はじめてスマートフォンを利用した時期

これらの調査結果について、同社シニアアナリストの中村義哉氏は「スマートフォンはすでに生活のあらゆる場面で活用されており、生活者の行動に直結した形で利用されています。LINEのように従来型コミュニケーションに特化するなど、今後は生活者がスマートフォンを利用するシーンの一部を切り取り、それをサポートするサービスを展開することが、より重要になってきています」とコメントしている。

同調査のレポート全文は約100ページで、エクセルファイルでのクロス集計表およびローデータとあわせて50万円(税別)で販売されている。