東芝は、加賀東芝エレクトロニクスにて白色LED素子の量産を開始すると発表した。

近年、白色LEDは低消費電力、長寿命という特性により、照明や液晶テレビのバックライト向けなど、様々な用途で採用が拡大しており、白色LED素子の市場規模は2011年度の7000億円から2013年度には1兆円になると予測されている。

このような中、東芝ではGaN-on-Silicon技術を使用したLEDチップの開発を進めており、2012年1月から米国の白色LED製品メーカーBridgeluxと白色LED素子を共同開発を進めており、すでにBridgeluxの結晶成長技術とLEDチップ構造に、東芝の製造技術を組み合わせることで、最高614mWの光出力を実現したチップの試作にも成功している。今回、この成果を生かして、白色LED素子の量産を開始する。

量産ラインは、ディスクリート製品の量産拠点である加賀東芝エレクトロニクスの200mmウェハ対応の製造棟内に構築され、具体的な時期としては10月から量産を開始する予定としている。