サイバーエージェント・ベンチャーズは7月11日、デジタルコンテンツ有料配信プラットフォーム「cakes(ケイクス)」の開発・運営を行うピースオブケイクに対して、6月29日付で出資したことを発表した。今回の出資は、スタートアップベンチャー企業への出資に特化したファンド「CA Startups Internet Fund 1号投資事業有限責任組合」によるもの。

cakesは、週150円の定額課金でさまざまなコンテンツが読み放題になるデジタルコンテンツの配信プラットフォーム。2012年夏に正式オープンの予定で、「豪華執筆陣による連載や、さまざまなコンテンツホルダーの雑誌、書籍、コミック、Webサイトなど、多彩なコンテンツを配信するプラットフォームとして、つくり手と受け手双方にとってこれまでにない新しいメディアの形を提案」するという。

cakesのWebサイトイメージ(正式オープン前)

クリエイターやコンテンツホルダーにとっては、cakesを利用することで「Webベースのプラットフォームのため多彩な表現が可能」「適切な読者にコンテンツを届けられる」「マーケティング機能により、ソーシャルメディアを使って読者を増やせる」などのメリットがある。メンバー集めや契約、収益分配など、チームでコンテンツ制作を行うための仕組みも組み込まれているという。

また、連載記事を後から書籍化することが可能なほか、過去に制作した書籍、雑誌、メルマガなどのコンテンツをcakesに掲載して、宣伝やマネタイズの場として利用することもできる。

サイバーエージェント・ベンチャーズは今後、ピースオブケイクへの資金提供のみならず、サービス価値の向上や将来のグローバル展開を視野に入れた経営サポートも行っていくとしている。