PALTEKは、本田技研工業の家庭用カセットボンベで発電できるガスパワー発電機「エネポ」と、ソニービジネスソリューション製リチウムイオン蓄電池を組み合わせた「バックアップ電源システム」を発表した。

同システムは、「UPSモード」と「タイマー充放電モード」の2モードが用意されており、停電時に無瞬断で蓄電モジュールから機器に電力を供給するほか、ピークシフト用途として、内蔵タイマーによる放電時間と充電時間の指定を行うことが可能。

リチウムイオン電池は通常時は一般のコンセント(100V/15A)に接続して使用することも可能であり、蓄電容量は公称容量が2.4kWh、定格容量が2.2kWh、入力AC100V/最大1500W、出力の最大負荷1000VAとなっているほか、1日1回の充放電を行った場合(室温:23℃時)、10年以上の期待寿命を持つ蓄電モジュールを搭載しており、非常用電源としても利用することが可能。出力供給の目安は、負荷電力が800Wで約2.5時間、500Wで約4時間(満充電時で力率1の場合)となっている(充電しながら放電することも可能)。

また、最短2時間で、約95%の容量を満たす急速充電機能も搭載しており、急な電力ニーズにも速やかな対応が可能となっている。

一方のエネポ(モデル名:EU9iGB)は、定格出力(交流)100V-900VA、1口のコンセントの最大電力は500VAで、リチウムイオン電池と接続しなくても運用することが可能だ(連続運転可能時間は約2.2時間~約1.1時間、1/4負荷~定格負荷)。

同システムの全体価格は250万円程度だが、2012年7月11日時点で経済産業省が購入費用の1/3に相当する補助金を、また東京都が同様に2/3相当の補助金(東京都に本社がある中小企業が対象)を出しており(どちらかの補助金を受け取るかは選択が必要)、それらを申請することで導入費用をかなり抑えることができるようになるという。

なお、同システムは販売会社であるPALTEKならびに本田技研、ソニービジネスソリューションの3者による動作検証済みであるとのことで、将来的には蓄電池の容量が異なるモデルなどのラインアップを拡充していく計画だという。

7月11日から7月13日まで東京ビッグサイトにて開催されている「TECHNO-FRONTIER 2012」の福岡スマートハウスコンソーシアム/横浜スマートコミュニティブースにて展示されているPALTEKのバックアップ電源システム