シトリックス・システムズ・ジャパンは7月5日、「Citrix XenDesktop」の最新の機能拡張する「Citrix XenDesktop 5.6 Feature Pack 1」を発表した。本製品は、シトリックスの認定パートナーを通じ、提供され、ライセンスの価格は17,100円から。

今回発表した「XenDesktop 5.6 Feature Pack 1(以下、FP1)」により、社内PCへのセキュアなリモートアクセスを可能にし、Windowsデスクトップにモバイルデバイスで使いやすいユーザーインタフェースを提供する。

FlexCastテクノロジーの新たな配信方式として、「Remote PC」を追加し、XenDesktopのRemote PCを用いることで、データセンタにサーバやストレージを追加して仮想デスクトップ環境を構築することなく、オフィスにある既存のPCをリモートから使用可能にする。これにより、どのデバイスからでも、オフィスPC内のすべてのアプリケーションやデータへのリモートアクセスを提供します。Remote PCは、XenDesktop EnterpriseおよびPlatinum Editionで標準機能として提供される。

「Citrix XenApp 6.5 Mobility Pack」が提供する“タッチフレンドリー”なユーザーインタフェースを、XenDesktopのVDIデスクトップにも拡張。Mobility PackをXenDesktopシステムに適用するだけで、タブレットやスマートフォンで使い易いWindows 7デスクトップを自動的に生成する。

Citrix XenApp 6.5 Mobility Pack導入後

また、開発キット「Citrix Mobile Application SDK」が新たにXenDesktopに対応。これまでのSDKの全APIがXenDesktop環境でも機能し、SDKを使って開発されたアプリケーションはXenDesktopおよびXenAppのいずれの環境でも同様に動作する。

FlexCastテクノロジーとして提供しているクライアントハイパーバイザー「Citrix XenClient」が、買収したVirtual Computerテクノロジーを統合した。これにより利用可能なハードウェアの幅も広がり、自分のデスクトップを持ち出し、オフライン状態でも使えるソリューションが展開可能となる。