NECは7月2日、アサヒグループホールディングスにおいて、M&Aの早期実現や収益性の強化を目的としたグループの共通IT基盤を構築し、同共通IT基盤が4月中旬から稼働を開始したと発表した。

アサヒグループホールディングスは、グループ各社が個別に構築してきたシステムを刷新・統合し、グループ共通のシステム基盤を構築する「3Gプロジェクト」を進めている。同プロジェクトでは、プライベートクラウドの導入によるサーバーの集約化、アプリケーションの部品化・共通化、商用ソフトからオープンソースソフトへの切り替えが行われる。

システムの構築・運用にあたり、NECは統括ベンダーとして、グループ企業の販売・生産などの基幹システムと会計やBIなどを接続・連携させるデータ管理・バッチ基盤(CWH基盤/Central Warehouse)の構築を担当した。

3Gプロジェクトでは、2010年から2015年までで約36億円のコスト削減効果が見込まれている。プロジェクト完了後は、システム運用保守などの年間総コストを2009年比で約9%、また、アプリケーションの部品化や共通化を進めることで、開発費も約20%削減できる見込みだという。