「009 RE:CYBORG」にかける思いを語る神山健治。

石ノ森章太郎「サイボーグ009」を原作としたアニメ映画「009 RE:CYBORG」の最新情報を発表する作品プレゼンテーションが、本日6月27日に東京・新宿バルト9で開催された。監督を務める神山健治が登壇し、メインキャストが明らかになった。

001(イワン・ウイスキー)役は玉川砂記子、002(ジェット・リンク)役は小野大輔、003(フランソワーズ・アルヌール)役は斎藤千和、004(アルベルト・ハインリヒ)役は大川透、005(ジェロニモ・ジュニア)役は丹沢晃之、006(張々湖)役は増岡太郎、007(グレート・ブリテン)役は吉野裕行、008(ピュンマ)役は杉山紀彰、009(島村ジョー)役は宮野真守に決定。神山は候補者の名前を伏せ声のみを聴いて選考したと言い、「アフレコはこれからでまだ顔合わせもできていないが、すばらしい演技をしていただけると思っている」と声優陣への期待を語る。

また神山はなぜ今「サイボーグ009」をアニメ化したのかという問いに対し、2つの理由を挙げる。1つは「サイボーグ009」というすばらしい作品が日本にもあったということを、若い世代に知ってほしいと言うこと。そしてもう1つの動機として「(劇中の)サイボーグ戦士たちは世界各国から集まってきているので、多くの人に観てもらえる題材だと思った。日本のアニメは海外から注目されているが、まだまだマニアの方々にしか観ていただけていない。ハリウッド映画に匹敵する作品を作れると思っている」と、世界進出への熱い思いを述べた。

さらに神山は原作ファンへ向けて「神山が巨匠の作品にどう挑んだのかというところを観てほしい」とメッセージを送る。このほか最新映像の上映、アニメーション制作の手法についての説明などが壇上で行われた。

「009 RE:CYBORG」は10月27日に全国ロードショー。7月28日には全国の劇場で予告編の上映がスタートし、第2弾前売り券も発売を開始する予定だ。なお月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス)では、映画でキャラクターデザインを務めた麻生我等が作画するコミカライズ版が連載されている。