稲盛財団は22日、今年の京都賞を大隅良典・東京工業大学特任教授ら3人に贈ると発表した。

基礎科学部門で受賞した大隅氏は、細胞の自食作用である「オートファジー」についてその分子機構や多様な生理的意義を解明した業績が評価された。

先端技術部門では、コンピューターグラフィックスの父とも呼ばれ、コンピューターによる対話的利用の分野を開拓したアイバン・サザランド米ポートランド州立大学客員研究員が選ばれた。

また、思想・芸術部門では、グローバリゼーションが新たな植民地主義として働いていることを批判し、これに対抗する独自の人文学を提唱したインド人文芸批評家・教育者、ガヤトリ・スピバク米コロンビア大学教授が、選ばれた。

授賞式は、11月10日に京都の国立京都国際会館で行われ、受賞者にそれぞれ賞金5,000万円が贈られる。

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