エリクソン・ジャパンはこのほど、人間の体が通信ネットワークの一部となる「Connected Me」のデモを発表した。そのデモでは、エリクソンが開発したソリューションが、人体を伝送路に使って6~10Mbpsの通信速度を達成するというコンセプトが実証された。

「Connected Me」概要図

「Connected Me」は片手に携帯電話、もう一方の手でデバイスに触ると、即座に高速で情報を送受信できるというもので、微弱な信号が体内のネットワークを通過する。

この仕組みを用いて、にスマートフォンからの音楽のストリーミング伝送、携帯電話で撮った写真の送信、デバイス上のWebリンクの選択、パスコード送信によるドアの解錠を含む多数のユース・ケースが開発された。

例えば、車やホテルの部屋のカギを掛けるとき、店舗支払う時、プリンタに接続して携帯電話に保存されている文書を印刷するときなどが該当する。

この通信方法は、人に触れることなく信号を盗聴することは不可能であるため、保護されたPAN((Personal Area Network)通信となるという。

「Connected Me」で実現する利益