コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は6月19日、マカオ税関と香港税関が、権利者に無断でアニメや映画、音楽など多岐にわたるコンテンツがアップロードされていた総合掲示板「FDZone」の運営者とその家族の計3人を、知的財産権侵害とマネーロンダリングの容疑で6月7日に逮捕したと発表した。

今回の発表は、中国本土や香港などにおける知的財産侵害対策についてCODAと業務連携している調査機関IFACT-GCからの情報提供によるもの。CODAは今年度より、海外におけるインターネット上の著作権侵害に対する共同エンフォースメントを強化してる。

IFACT-GCは数回の調査を経て、FDZoneで深刻な著作権侵害が行われている証拠を得て、マカオ税関に提出したという。その後、香港にサーバーがあることがわかり、マカオ税関と香港税関が合同で捜査を進め、逮捕に至った。香港税関は7つのサーバーを押収し、マカオ税関はコンピュータ機材、現金を含む150万USドル相当の資産などを押収している。

なお、FDZoneには有料会員3万人、無料会員89万人がおり、1日に1万3000人~5万人の利用者がいたという。日本のアニメーションについても、「機動戦士ガンダム」「名探偵コナン」「銀魂」「BLEACH」「ケロロ軍曹」など、少なくとも11タイトルの著作権侵害が確認され、1日に100人~1000人が利用していたことがわかっている。

FDZoneのWebサイトイメージ

税関職員による会見の様子