大人向けの名作が続々と生み出されている深夜アニメ。たくさんのアニメのなかから、今期はなにを見ようか……とセレクトするのが楽しみという人もいると思うが、見逃してしまった話題作もあるのでは? そこで昨年(2011年)に放送された深夜アニメの中で「成功したと思う作品」をランキング形式で発表。※アンケートの中で「自分は非オタだと思う」と回答した人たちが挙げた作品を紹介する。

◆非オタ479名が評価する2011年度の深夜アニメはこれだ!(複数回答)
1位 『うさぎドロップ』(14.8%)
2位 『未来日記』(12.5%)
3位 『レベルE』(11.7%)
4位 『ちはやふる』(11.5%)
5位 『君に届け 2ND SEASON』(9.8%)

 1位の『うさぎドロップ』は、30歳の独身男が突然6歳の女の子を育てることになり、とまどいながらも次第に2人が家族として成長していく漫画原作のストーリー。実写映画も公開され、注目を集めた作品だ。「人間関係が複雑で、その後どうなるのかワクワクしながら見た」(つんつんあん/男性/29歳/金融・証券/専門職)という人も多く、「すごく心温まる話で、じーんと感動する場面が多くてよかった」(はな/女性/27歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)と、温かい人間ドラマに心打たれたようだ。ほかにも「ゆったりした音楽と声優さんの声に癒やされながら見入ってしまいました」(ゆきーぃ/女性/29歳/生保・損保/事務系専門職)、「原作ファンなので見てみたら世界観が壊れてなくてよかった」(まっさをや/女性/27歳/その他/その他)といった声が寄せられた。

 2位は、ガチオタ編のランキングで5位だった『未来日記』。未来のできごとが書かれた日記「未来日記」所有者の間で繰り広げられる殺人ゲームを描いたサスペンスアクションだ。個性豊かな12人の日記所有者が登場し、「展開が早くて面白かった。キャラも良かったと思う」(るんるんさん/女性/28歳/金融・証券/事務系専門職)という感想が寄せられたほか、「原作を読んでいたので気になって見ました。絵が結構キレイだし、由乃のぶっ飛んでいるところがよく表れていて良かったです。OP、EDの曲も良かった」(つむん/女性/24歳/小売店/販売職・サービス系)と、原作ファンも大満足だったようだ。

 3位の『レベルE』は、『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』などで知られる冨樫義博氏原作の宇宙人コメディー。原作が1995~1997年の連載だったため「す~ごい昔にマンガを読んだことがあり、懐かしかった」(こあら/女性/31歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)というコメントが集まった。また、「王子のいたずらがすごく手が込んでいて面白かった」(グリード/男性/28歳/商社・卸/事務系専門職)、「あの何かが欠落した(?) どうしようもないバカ王子が最高すぎる」(かなかなこ。/女性/28歳/不動産/秘書・アシスタント職)と、ドグラ星の第一王子を称賛(?)する声も多く寄せられた。

 4位と5位には少女マンガ原作のアニメがランクイン。『ちはやふる』は「百人一首」という題材が珍しく、「今までまったく興味のなかった、百人一首の世界でしたが、高校生があんなに熱心に練習する姿や、大会での緊張感がすごくよく伝わってきて、毎回集中して見ちゃいました」(たけみ/女性/25歳/食品・飲料/営業職)、「普段なじみのない百人一首のアツい世界を知ることができた」(すすきの/女性/23歳/小売店/販売職・サービス系) というコメントが集まった。

 『君に届け 2ND SEASON』には、「今はもうできないような胸キュンが多かった」(とも/女性/25歳/金融・証券/事務系専門職)、「少女漫画なので全く興味がなかったのですが、偶然見たらとても面白かった。何というか学生に戻りたいなと思える作品でした」(みっくん/男性/26歳/小売店/販売職・サービス系)という感想が寄せられ、高校生ならではの恋愛と青春を、社会人の視聴者が甘酸っぱい気持ちで見ていた様子がうかがえる。

 以上のように、ガチオタ編(関連リンク参照)と非オタ編では深夜アニメに対する評価が大きく分かれる結果となった。今回のランキングだけで見てみると、ガチオタはオリジナルアニメを、非オタは漫画原作のアニメを評価する傾向があるようだ。さて今年(2012年)はどの深夜アニメが、ガチオタ・非オタの心にヒットするのか、非常に興味深い。

※アンケート
調査時期:2012年4月20日~4月27日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女664名
調査方法:インターネットログイン式アンケート