Fedora is a Linux-based operating system that showcases the latest in free and open source software.

Fedoraプロジェクトは29日(米国時間)、Fedoraの最新版となる「Fedora 17」(コード名 : Beefy Miracle)を公開した。Fedoraは、ほぼ6ヵ月おきにリリースされている著名なLinuxディストリビューションのうちの一つ。Fedoraで導入された機能は、将来Red Hat Enterprise Linuxに取り込まれる可能性がある。

Fedora 17の主な変更点として、カーネルにLinux 3.3.4、デスクトップ環境にGNOME 3.4およびKDE 4.8、クラウドインストラクチャであるOpenStack Essexの採用、GIMP 2.8の導入、仮想環境のさらなる改善などが挙げられる。

ファイルシステムは引き続きext4が標準となっている。16TBより大きなファイルシステムが扱えるようになっており、e2fsprogsの最新バージョンを利用することで最大100TBまで使用できる。Btrfsに関しては、インストール時の選択から外されている。Fedoraプロジェクトではこの問題は一時的なもので、Fedora 18で解決されるだろうとしている。インストール後はBtrfsを利用できる。

Fedora 17 実行例

その他、デフォルトのJDKが「Java 7」になったことや/bin、/sbin、/lib、/lib64がすべて/usr以下に配置されるようになっている点、Gnome Shellがソフトウェアレンダリングに対応したことで3Dレンダリング未対応のハードウェア上でも動作するようになったことも興味深い。詳しい変更についてはリリースノート(日本語版はこちら)が参考になる。

なお、Fedora 17よりLive CDの標準がx86_64アーキテクチャとなっている。x86版Live CDはプロジェクトサイトの"More download options..."(日本語サイトの場合は"その他のオプション")からダウンロードできる。