Spansionは、シングルレベルセル(SLC) NAND型フラッシュメモリ製品ファミリを発表した。

同製品は、パラレル/シリアルNOR型フラッシュメモリ製品ポートフォリオを補完する製品で、不揮発性メモリ製品の選択肢が広げるもの。4Xnmプロセスにフローティングゲート技術を採用し、ランダムアクセス25μs、シーケンシャルアクセス25ns、プログラミング200μsの性能を有する。用途は、自動車、民生機器、およびネットワーキング分野のアプリケーションのコード・データストレージ向けなどを想定している。

メモリ容量は1G~8GBで、動作電圧3.0Vおよび1.8Vの製品ファミリとして提供される。動作温度範囲は-40~85℃と広く、長期の製品サポートが提供される他、1ビット誤り訂正符号(ECC)など、信頼性に対する厳しい要求にも対応する。さらに、10万サイクルの耐久性も備える。

なお、パッケージは48ピンTSOP。3.0Vの1/2/4GB品は現在サンプル出荷中。1.8Vの1/2/4GBは2012年末にサンプル出荷を開始する予定。8GB品は2012年下期にサンプル出荷を開始する計画。

また、今後5年間のロードマップを発表した。1G~8GBのSLC NAND型フラッシュメモリは、現在の4Xnmに加え、2012年末には3Xnm、さらに2014年には2Xnmで展開していくとコメントしている。