デルは24日、3月7日の6機種に続き、Dell PowerEdgeの第12世代サーバの新製品として、Intel Xeon E5-2400およびE5-4600ファミリーを搭載した廉価版サーバ9機種を追加し、ラインナップを拡大した。

新たに発表された第12世代サーバの新製品

新たに追加したのは、ブレードサーバ「PowerEdge M820」「PowerEdge M520」「PowerEdge M420」、ラックサーバ「PowerEdge R820」「PowerEdge R520」「PowerEdge R420」「PowerEdge R320」、タワー型サーバ「PowerEdge T420」「PowerEdge T320」。M820とR820は4ソケット、その他が2ソケットとなっている。

「PowerEdge R820」

「PowerEdge M420」

デル 公共・法人マーケティング本部 サーバ ブランド マネージャー 布谷恒和氏

デル 公共・法人マーケティング本部 サーバ ブランド マネージャー 布谷恒和氏によれば、今回の新製品は、日本含め7,700社を超える顧客のフィードバックに基づく設計を行い、高密度、可能性/事業継続性、省電力に注力したという。

M820では、シングルワイドフルハイトのサイズに、4ソケット(32コア)のCPU、メモリ48DIMM(最大1.5TB)、最大20のネットワークポートを搭載可能とし、より高密度にしている。なお、M820は、「Fresh Air」(デルの外気冷却活用ソリューション)に対応したデル初の4ソケット・ブレードサーバとなっている。

「PowerEdge T420」

「PowerEdge R520、R420、R320」

「PowerEdge M820」の特徴

「PowerEdge M420」の特徴

また、同社が業界初とうたう1/4ハイトブレードM420では、2ソケットホットプラグブレードとメモリ6DIMM(最大96GB)を搭載可能で、10Uのエンクロージャに32ブレードを搭載可能。

4ソケット2UラックサーバのR820では、高密度な仮想化および拡張性のあるデータベースアプリケーション向けに最適化され、4つのフロントアクセス型のホットプラグ対応で、PCIeスロットにSSDを直結する新ドライブ「Dell Express Flash」を選択可能。

そのほか、R520、R420、R320のラックサーバ、およびT420、T320タワーサーバは、 前世代よりプロセッサコアの増加、メモリ容量の増加、I/O帯域幅を拡大している。

事業継続性への対応としては、M420、M520、M820のブレードサーバではハードウェアRAIDやホットプラグ対応ハードドライブなどの新たな機能を搭載し、冗長性および 耐障害性、メモリ・ミラーリング、メモリ・スペアリング、ホットプラグ対応ハードドライブ、冗長性のある電力供給を実現。また、全製品がフェイルセーフ・ハイパーバイザーを提供しているデル初のサーバとなっている。

省電力では、全機種AC/DC変換効率94%の80 PLUSのPlatinumでホットスペア対応の電源ユニットを使用している。

価格および出荷日は、M820は6月27日より出荷され、最小構成価格は未定。M520は6月より出荷され、最小構成価格は未定、M420は5月24日より出荷され、最小構成価格は259,350円~。

R820はすでに出荷が開始され、最小構成価格は732,690円~、R520は5月24日より出荷され、最小構成価格は212,100円~、R420は5月24日より出荷され、最小構成価格は178,500円~、R320は5月24日より出荷され、最小構成価格は128,100円~。

タワーサーバのT420およびT320は、6月27日より出荷され、最小構成価格は未定。

また、12世代のサーバでは、組み込み型システム管理機能iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)7が搭載され、OSやソフトウェア管理エージェントに依存することなく、システムの導入、更新、保守、監視が可能となったほか、マイクロソフトのSystem CenterやVMwareのVCenterと連携できるオプションも用意される。