5月21日に観られる金環日食・部分日食。日本で観られる金環日食は25年ぶりで、東京や名古屋、大阪などの大都市圏を含む広い地域で観測できる。

今回の金環日食中心線は鹿児島県 竹島付近から、紀伊半島南端、静岡県 菊川市付近、芦ノ湖、東京都 レインボーブリッジ付近、霞ヶ浦などを通る。観測マップなどで日食中心線や南北限界線が公開されているが、これらの位置は、実際には計算に用いるパラメータ値によって数kmも異なることになる。また限界線は、月の凹凸を計算に入れるかどうかによって位置に違いが出てくるという。

国立天文台などで各地の日食予報などが公開されているが、実際に近くの中心線や限界線がどこを通るのかを知るには、NASAの「Google Maps and Solar Eclipse Paths」が便利だ。Google マップ上に日食中心線、南北限界線が重ね合わせられており、上述の通り、限界線付近の厳密な「境界」を知ることには適していない面もあるが、静岡や神奈川、東京、千葉、茨城など陸上を中心線が通る地域では、なるべく中心線に近い場所で観測してみるのもよいかもしれない。

Google Maps and Solar Eclipse Paths

同サイトによると、中心線は東京都内では、ちょうどレインボーブリッジを通るとされている。地図上をクリックすると、その地点での日食となる時間や食分、欠け始めなどの時間が表示される(ただし、タイムゾーンが異なるので注意)。レインボーブリッジをもし封鎖できれば、絶好の観測ポイントになったかもしれない。

なお、太陽を観察する際には日食観察用グラスの使用など目を傷めないように注意が必要だ。

レインボーブリッジ付近