富士通は5月11日、プライベートクラウド統合パッケージ「Cloud Ready Blocks」のラインアップについて、小規模向けなど2モデルを追加し、販売を開始すると発表した。

同製品は、プライベートクラウドの設計、構築、運用に必要なハードウェアとソフトウェアが事前に基本設定した状態で提供するパッケージ。

30VM程度の小規模な仮想環境を実現する「Express Model」、仮想環境の実現およびインフラ運用の自動化やサービス化まで含めたプライベートクラウド環境へのステップアップも可能な「Standard Model」をラインアップに追加し、従来のプライベートクラウド環境向けモデルは「Enterprise Model」として提供される。

これらのモデルは、同社のパブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」と共通の最新技術を採用し、沼津ソフトウェア開発クラウドセンターでの社内実践や、約2,000件の事例を通じて培った構築・運用ノウハウのベストプラクティスを具現化したものとなっている。

クラウド管理ソフトウェアとしては、同社の「ServerView Resource Orchestrator V3」を標準搭載し、プライベートクラウド環境におけるICTリソースの迅速な割り当てや変更、業務のスムーズな立ち上げ、業務内容変更に伴うICTリソースの柔軟な拡縮が可能。

また、消費電力当たりの性能向上を実現したCPU「インテルXeonE5ファミリー」を搭載した最新ハードウェアや仮想化ソフトウェア「VMware vSphere5」に対応している。

価格は、Express Model(30VM/シャーシ)が650万円から、Standard Model(144VM/ラック、180VM/ラック、324VM/ラック)が1,250万円から、Enterprise Model(180VM/ラック、324VM/ラック)が1,600万円から。出荷時期は6月中旬。

各モデルの実装規模とプライベートクラウドの実現ステップのイメージ