ST、最大400gの衝撃を検知する3軸加速度センサを発表

STMicroelectronicsは5月10日、最大400gの衝撃を検知する3軸加速度センサ「H3LIS331DL」を発表した。

同製品は、自動車用ドライブ・レコーダや医療用モニタ装置、スポーツ用品などで、最大400gまでの衝撃を検知することができる。

既存の高g衝撃検知センサでは、1/2軸のエアバッグ型センサを使用している。今回のセンサは3軸であり、高精度かつバッテリ駆動製品向けに低消費電流を実現していることから、携帯型医療機器や衝撃の大きなスポーツ(アイス・ホッケー、アメリカン・フットボール、自動車レースなど)における衝撃モニタに最適とする他、ドライブ・レコーダや貨物監視システムの衝突監視能力の改善や、家電製品の耐衝撃保護機能を強化することができると同社では説明している。

3軸のモーション検知範囲は、±100～±400gで選択でき、時間や環境温度に対しても安定した動作を有する。加速度データは、12ビットのデジタル信号に変換された後、標準プロトコル(SPI/I²C)に基づき、MCUに送信される。また、加速度センサ「LIS331DLx」の低消費電力インタフェースを搭載している。

なお、同製品はサンプル出荷中で、2012年第2四半期末までに量産を開始する予定。価格は1000個購入時で約5ドル。