日本マイクロソフトは、Windows Phoneや Windows 8に実装されるアプリケーションの開発スタイルである「Metroスタイル」を普及させるため、ソフトウェア開発者向けの支援施策として、「Go Metro」を4月25日より開始した。

「Go Metro」は、「Metroスタイル」のアプリケーション開発に必要となる技術情報やノウハウを開発者に提供する日本独自の施策の総称であり、開発者のニーズに応じて、オンライン、オフライン、またコミュニティを通じた包括的な各種支援を無償で行うというもの。

Windows Developer Daysで「Go Metro」を発表する日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏

主な提供内容は、次のとおり。

オンライン
MSDN オンラインで「Metroスタイル」のアプリケーションに関する技術情報ポータルを設置し、同社による公式技術情報を提供するほか、Globalization Factoryで開発したアプリケーションを海外でも提供できるよう、日本語のアプリケーションを各国の言語に対応させるための支援を行う。2012年夏よりオンライン上で展開開始する予定。

オフライン
「Metroスタイル」の概要、デザイン、開発実践のフェーズに沿って学習可能なDeveloper Campセミナーを全国7カ所で開催するほか、Developer Campセミナーの受講者を対象に、PCを使って操作しながら「Metroスタイル」のアプリケーションをステップ バイ ステップで開発するトレーニングを提供するハンズオントレーニングを実施する。

また、開発したアプリケーションとソースコードを同社のエンジニアとともに検証するラボ(Application Excellence Lab)を設置し、「Metroスタイル」のデザインやガイドラインに沿って実装されているかどうかを事前に検証することが可能とする。

そのほか、Internet Explorer 10 上の表示およびWebサイトでの動作検証を実施する互換性ラボ(IE Compatibility Lab)を設置。Webサイト上の互換性を同社のエンジニアが検証する。

コミュニティ
Metroスタイル アプリケーションの学生開発者育成を目的として、フェローシッププログラムを開始するほか、Microsoft AnswersやMSDNフォーラムを通して、オンライン上での情報交換の場を提供する。