Dassault Systemsは、同社のPLMプラットフォーム「V5」の最新リリース版となる「V5-6R2012」の提供を開始したことを発表した。今回のリリースは、「CATIA」、「DELMIA」、「ENOVIA」、および「SIMULIA」を対象としたもので、同社が設計した3Dエクスペリエンス・プラットフォームの導入をさらに加速するものだと同社では説明している。

同リリースでは、バージョン6からV5に対する下位互換性が拡張された。これによりV5、バージョン6のいずれで設計したものでも、設計プロセスの中で柔軟に設計を変更し、やり取りできるようになった。例えばCATIA V5ユーザーはV5環境のままで、バージョン6モデルの主要な機能を編集できるようになる。

また、同リリースにより、V5ユーザーは、バージョン6のポートフォリオのオープン性を実感し、バージョン6開発のために行われてきたR&D投資の成果の一端を利用することができるようになり、V5を利用している部署、顧客、サプライヤとのシームレスなコラボレーションを継続しながら、それぞれのペースでバージョン6に移行することが可能になると同社では説明しており、例えばV5環境でバージョン6のモデルを開くと、バージョン6のPart Design、Sketcher、Generative Surface Designなどのワークベンチやナレッジウェアなどのフィーチャーが保持された状態で使用可能になるという。