D-TLB(グラフ60~71)

同様にD-TLBの結果も見てみた。こちらはFar/Nearの区別は無いので、トータル12パターンである。結果から言うと、こちらは更に差がなかった。L1 D-TLBは4 SegmentまでHitし、その後はL2 TLBにヒットする形になる。L2 TLBの範囲では多少でこぼこはあるが、これは特にどれが、というわけでなく3製品いずれもそれなりにでこぼこしており、D-TLBあたりには変化はない(か、改良があってもこのテストでは明確にそれと明示できないほどに性能面での差が少ない)と考えられる。

以上駆け足でRMMAの結果を見てみた。実のところ、RMMAでみる限りの結論は? というと「基本的には同一コア。若干あちこちに性能改善を行った跡は見受けられるが、大きく性能を改善するような変更はなし」というのが結論になる。これはSandraの結果とやや矛盾するが、先にLatencyのところで説明した通り、これはTurbo Boostによる上乗せが効果的、という話だと思われる。とりあえずアーキテクチャ的にはIvy BridgeはSandy Bridgeに僅かな改善を施した程度、と判断できることをここでの暫定的な結論にしておきたい。