雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイナビニュース』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく人気企画。第93回は、作曲家の富貴晴美が登場。

富貴晴美プロフィール

国立音楽大学作曲専攻、同大学院を首席で卒業。在学中より映画、ドラマ、ミュージカル、CM音楽の作曲やアーティストへの楽曲提供など精力的に活動している。第26回現音作曲新人賞第1位。第16回室内楽国際作曲コンクール入選。パーカッションミュージアムコンクール第2位等、数々の賞を受賞している。主な作品には、映画『わが母の記』、『京都太秦物語』、『余命』やドラマ『日曜劇場SCANDAL』、『明日の光をつかめ』、『花嫁のれん』などがある。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

富貴晴美(以下、富貴)「12歳の時、映画『タイタニック』の音楽に圧倒されて作曲家になる!と叫んでいました」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

富貴「全ての作品に思い入れがあります。どの作品も多くのことを深く考え、監督やスタッフと綿密にやりとりの末、全力で作曲しています。なかでも映画『わが母の記』は人物の心情に音楽をのせることを意識し、空気のような音楽を追求したことで新たな一面を見出せた作品となりました」

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

富貴「辞めようと思ったことは一度もありません。作曲をしている時が一番楽しいです」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

富貴「取り組んでみたいことは尽きることがなく、作曲する上で新しいことに挑戦しています。映画、ドラマ、アニメ、CM、ミュージカル等なんでも積極的にやっていきたいです」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

富貴「ウォルター・ピストンの管弦楽法は学生の時から愛用しています」

――尊敬している人を教えてください。

富貴「Bach / Tchaikovsky / Rachmaninov / Puccini / James Horner」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

富貴「音楽を作るときは、自分の作曲部屋で24時間考えています」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

富貴「不定期です」

――理想的なオフの過ごし方は?

富貴「美術館や旅行に行ったり、のんびり映画を観て過ごすことです」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

富貴「小さい頃からグラスが好きで、世界中からグラスを集めています」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

富貴「お酒は好きです。でも1人の時は飲みません。誰かがいて楽しく食事をしてお話をしながら飲むのが好きです」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

富貴「特定の人はいません」

作品紹介

写真左:映画『わが母の記』ポスター
音楽:富貴晴美
写真右:ドラマ『花嫁のれん』
音楽:富貴晴美

(C)2012「わが母の記」製作委員会