OpenNebula Projectが、OpenNebulaの最新安定版「OpenNebula 3.4」を公開した。OpenNebulaは、クラウド基盤やエンタープライズ向けのデーターセンタの構築及び管理が行える業界標準のソリューションを開発することを目的にしているオープンソースのプロジェクト。2005年に発足し、2008年より定期的にOpenNebulaをリリースしている。

OpenNebula is the open-source industry standard for data center virtualization.

OpenNebula 3.4では、ストレージ機能の拡張に焦点を当てており、スケーラブルで高パフォーマンスなストレージバックエンドを提供するため、複数のデータストアタイプをサポートしている。データストアタイプはSystem、File-system、iSCSI/LVM、VMwareの4つのタイプがあり、複数のデータストアをサポートすることで、ストレージサーバ間のI/O操作のバランスやクラウドシステムに簡単に新しいストレージを追加できるとしている。

またこの他にも、ロードバランス用にロジックリソースプールのサポート、Amazon EC2向けに「Elastic IPs」のサポート、WebGUI「Sunstone」及び「Self Service Portal」の改良、EC2ハイブリットドライバの改良などが行われている。

ライセンスはApache License 2.0を採用しており、OpenNebula Projectよりダウンロードできる。ダウンロードサイトにはフォームデータの入力があるが、記入しなくても取得できる。また、Debian 6.0.2、Ubuntu 10.04、openSUSE 11.4、CentOS 6.0向けのパッケージなども配布している。