宇部興産(UBE)は、車載用リチウムイオン2次電池向けなどにおける需要拡大への対応を図るため、同社の堺工場におけるセパレータ製造設備の増強を決定したと発表した。

同社のセパレータは現在、宇部ケミカル工場のみで生産しているが、今回の増強により堺工場でも生産が可能となる。2013年度初頭からの生産開始を予定しており、段階的に能力増強を実施する計画で、2014年度末には2工場合わせた生産能力を2億m2に拡大するとしている。

同社のセパレータは乾式製法を特長としており、すでに車載用としても多数採用されており、今回の堺工場での生産決定は、需要の増大に対応するとともに、リスク分散を図る意図もあるという。

また、2011年2月に日立マクセルと合弁で設立した宇部マクセルで扱っている塗布型セパレータ用基材も堺工場で供給する予定だとしている。