独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)は4月4日、3月のコンピュータウイルスに関する届出状況を公開した。

発表内容によると、3月に同機構が検出報告を受けたウイルスの総数は1万5841個で、2月と比較して0.2%増加した。検出数の1位は「W32/Netsky」で7668個、2位は「W32/Mydoom」で5492個、3位は「W32/Gammima」で492個。なお、ウイルスの届出件数は866件で、2月と比べ4.0%増となっている。

3月のウイルス検出数

3月のウイルス届出件数

また、2月に引き続き、3月も偽セキュリティ対策ソフト型ウイルスについての相談・届出が多く、すでに感染被害に遭ったユーザーからの相談が目立つとしている。同機構によれば、偽セキュリティ対策ソフト型ウイルスに感染するケースの多くは、ソフトウェアのアップデートを行わなかったために脆弱性を悪用されたものだという。

偽セキュリティ対策ソフト型ウイルスに関する相談件数の推移

同機構はウイルスに狙われやすいソフトウェアとして「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」「JRE (Java Runtime Environment)」を挙げ、定期的なアップデートのチェックを呼びかけている。