言語パックの有効化を行う前にWebページの表示言語設定を変更しておきましょう。オプションダイアログの表示言語設定から「Japanese」を選択し、優先順位を最上位に変更します。日本語版のMozilla Firefoxでは事前に設定されている項目のため、なじみがない項目ですが、本設定を省くと言語を自動検出するWebページでは英語になってしまいますので必ず設定してください(図10~13)。

図10 Mozilla Firefoxを再起動し、[Alt]キーを押してメニューバーを表示させてから<Tools>→<Options>とクリックします

図11 <Content>タブをクリックして開き、「Languages」セクションの<Choose>ボタンをクリックします

図12 ドロップダウンリストから「Japanese」を選択して<Add>ボタンをクリックします

図13 「Japanese」が先頭に並んでいることを確認してから、<OK>ボタンをクリックします

続いて「about:config」で値を直接変更します。「general.useragent.local」の内容を「ja」に変更してMozilla Firefoxを再起動してください。これでメッセージ周りが日本語になりました。なおフォントは自動的にMS Pゴシックが選択されていますので、必要であればオプションダイアログの「コンテンツ」に並ぶ「フォントと配色」セクションの<詳細設定>ボタンをクリックし、個別にフォントを指定してください(図14~17)。

図14 アドレスバーに「about:config」と入力して[Enter]キーを押します。確認メッセージが表示されたら<I'll be careful, I promise!>ボタンをクリックしてください

図15 「Search」のテキストボックスに「general.useragent.local」と入力すると同名の値が列挙されます。こちらをダブルクリックで開き値の内容を「ja」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図16 Mozilla Firefoxを再起動しますと、これでメッセージ周りが日本語に変更されます

図17 フォントダイアログを開くことで、使用するフォントを変更できます

なお、Mozilla Firefoxと言語パックは同じバージョンでなければならない、という制限があります。Nightly Buildは毎日生成されるため、言語パックの内部バージョンとズレが生じ、言語パックに起因するエラーが発生することも。この問題を解決するには異なるバージョンのMozilla Firefoxを起動し、アドオンのLanguagesから導入済み言語パックを無効(Disable)することで回避できます。しかし、本操作は煩雑ですので、Mozilla Firefoxの自動更新機能を無効にするか、英語メッセージに慣れることをお勧めします(図18)。

図18 Mozilla Firefox本体と言語パックのバージョンがずれると発生するXMLパースエラー。本トラブルが発生したら、異なるMozilla Firefoxを導入し、言語設定を変更してください

あとはAdobe Flash Playerなどプラグインの導入ですが、Adobe Flash Playerには64ビット版が含まれており、Microsoft Silverlightも64ビット版Mozilla Firefoxでアクセスすれば、自動的に64ビット版のリンクが用意されます。64ビット版Mozilla Firefoxの場合、多くのWebページを同時閲覧時にパフォーマンスが安定するというメリットがありますので、同環境で64ビットの世界をお楽しみください。

阿久津良和(Cactus