「iPad」「iPhone」とヒット製品を飛ばし続ける米Appleだが、確実にコンシューマーの支持を得ているようだ。米CNBCの「All America Economic Survey 2012」によると、全米の49%の世帯がApple製品を1個以上所有していることがわかった。

All America Economic Surveyは、CNBCが定期的に行っている全米調査で、今回は景況感、不動産、政権などの複数のテーマについて全米836人にヒアリングを行った。Apple製品もそのテーマの1つであり、3月28日に結果が発表された。

同調査によると、1個以上Apple製品を所有している世帯は全体の49%、数にして約5,500万世帯に上るという。さらに、現在所有していない世帯でも、10%が今後1年以内にApple製品を購入予定と答えている。

すでに所有している世帯は平均3個のApple製品を所有しており、全世帯平均では1.6個のApple製品が全米の家庭で利用されていることになる。Apple製品を持っていると回答した世帯のうち、最も多かったのは「1個」で16%、「5個以上」と回答した人も9%いた。

Apple製品を購入する消費者の傾向としては、「男性」「大学卒」「若い」などの属性を挙げている。Apple製品の所有率を年収別に見ると、3万ドル(約248万円)以下では28%だったのに対し、7万5,000ドル(約620万円)では77%となり、「高年収ほどApple製品を所有する率が上がる」としている。

子供の有無で見ると、子供がいる世帯の61%がApple製品を所有していた。地区別では、Appleの本拠地のある西海岸のほうが比率が高く、57%の世帯が所有しているのに対し、東海岸を含む残りは47%~51%だった。

調査を共同で行った米Hart Research Associatesの副社長、Jay Campbell氏は、Appleについて、「所有する製品が増えると、購入する傾向がさらに増える――素晴らしいビジネスモデルだ」とコメントしている。