Freescale Semiconductorは、同社の加速度および磁気センサ「Xtrinsic」と連携して高精度な磁気データの収集を可能にする新たなセンサ・フュージョン・ソリューション「Xtrinsic電子コンパス・ソフトウェア」を発表した。

同ソフトウェアを活用することで、拡張現実(AR)や3Dゲーム、スマート・ヘルスケア、位置情報ベースのサービスなど、さまざまなモバイル向けアプリケーションにおいて、最適な精度で高速かつ高精度な方位データ収集を実現し、ユーザ・エクスペリエンスを向上させることができるようになるという。

具体的には、Xtrinsic加速度センサ、Xtrinsic MAG3110磁気センサ、Xtrinsic電子コンパス・ソフトウェアを組み合わせることで、傾き補正を含めた各種補正に完全対応した電子コンパス・データの収集が可能となる。

Xtrinsicスマート・センサ・ソリューションと組み合わせて利用するための専用ソース・コードが提供されるほか、モバイル向けの既存のOSやハードウェアと互換性があるため、広範なモバイル・ソリューションとの統合も可能だという。

なお、Xtrinsic電子コンパス・ソフトウェアは、同社のWebサイトにて提供されており、ソフトウェア・ライセンスに同意することで入手することが可能だ。4エレメント・モデルは、ハード・アイロン干渉補正をサポートし、Xtrinsic MAG3110と組み合わせて利用する場合、評価目的・商用目的を問わず無償で利用できる。また、7エレメント・モデルは、ハード・アイロン干渉補正とソフト・アイロン干渉補正の両方をサポートし、Xtrinsic MAG3110と組み合わせて利用する場合、無償で利用できる。さらに、10エレメント・モデルおよびカスタマ・ソリューションは、手動のライセンス合意を通じてサポートされるとしている。