日本マイクロソフトは、日本におけるInternet Explorerの自動アップグレードを3月中旬より開始することを同社オフィシャルブログにおいて発表した。

昨年12月に米国で発表されたInterent Explorerの自動アップグレードは、世界各国で開始されており、これを受けて日本でも3月中旬より開始されることになる。「自動アップグレード」は、従来の「自動更新」と同様にホームページや検索エンジンなどの設定が引き継がれるが、Windows Updateを通じて最新版にバージョンアップされる点が異なる。

ブログでは、自動アップグレードを行う背景について、日本マイクロソフト Windows本部 本部長 藤本恭史氏のコメントがポストされている。古いバージョンのアプリケーションを狙う攻撃増加などセキュリティ上の対策の必要性や、バージョンが上がるごとにパフォーマンスが向上しており、ユーザーエクスペリエンスの向上につながる点、HTML5をはじめとするWeb標準への対応やWeb開発者の負荷軽減、業界のトレンドなどを背景として掲げた。

最新のブラウザーの恩恵を受ける点は数え切れないほどあるとする一方で、アップグレードパスは提供される。大規模企業などに対しては、自動配布の無効化ツールキットが用意されているほか、コンシューマに関してはインストールを拒否した場合には、自動アップグレードは適用されなくなるなど、ユーザーの選択肢が尊重される方針だ。

なお、同社ではOSごとに適用されるIEのバージョンやFAQなどの詳細をまとめたWebサイトも公開している。