ボトルキューブは2月24日、三井記念病院 産婦人科医長 中田真木氏が配信する医療現場向けiPad/iPhone用アプリケーション「VasQ Clinical」の開発を行い、App storeにて配信を開始すると発表した。価格は800円、対応機種は、iPhone/iPod touch/iPad(iOSユニバーサル対応)、App storeのカテゴリはメディカルとなっている。

iPhone版のスクリーンショット、(左)トップページ、(中央)診断画面横、右)診断画面

アプリケーションのタイトルとなっている、VASとは、視覚的アナログ尺度のVisual Analog Scaleのことで、痛みなど症状の程度を、患者自身にアナログ尺度を利用し示してもらうことで評価する手法となっている。同製品は、タッチパネル上のVASアンケートに患者自身が回答するというコンセプトに基づき、医療現場での利用を想定して開発された。

予め診療に即したVAS仕様の質問票を質問票タブに入力しておくことで、患者にデバイスを預け回答したり、医療スタッフが患者を前に対話しながらVASスコアを表示することで問診を効率化する。デバイスに触ったことのない回答者でも答えられる優しい画面設計(アンケート実施)となっており、誤ってアプリを終了してしまった場合でも、VasQ Clinicalを再開すれば中断したアンケート画面に戻るように設計されている。

多彩なVAS質問票の組み込みをサポートしているため、編集途中の質問セットを保存、後から試用してブラッシュアップしたり、質問の並び替え、編集、削除機能により、質問セットの構築を変更することもできる。

さらに、回答者アカウントの管理とデータエクスポート機能を実現し、日付と時間のデータとともに回答者ごとに保存したり、リスト内で回答者の並び替えと削除が可能となる。また、回答者ごとに回答データを電子メールに一括エクスポートしたり、エクスポートした回答データは、パソコン側で簡単な加工を行いスプレッドシートに取込可能となる。

iPad版のスクリーンショット(設定画面)