アスクル、ジェイアイエヌ、スターバックス コーヒー ジャパン、タカラトミー、らでぃっしゅぼーや、良品計画の6社はこのほど、環境省の平成23年度予算事業の一環として、店頭回収によるプラスチック製品リサイクルの実証事業を、本年2月から3月にかけて実施すると発表した。

日本では容器包装リサイクル法(容リ法)に基づき、市町村が分別収集した容器包装廃棄物をリサイクルする仕組みが作られており、プラスチック製容器包装ても容リ法における特定事業者(容器包装を利用して商品を販売する事業者や、容器を製造・輸入する事業者)の費用負担のもとリサイクルが行われている。

一方、生活用品などのプラスチック製品はプラスチック製容器包装と同様にリサイクルに向く素材が多く含まれているが、容リ法の対象外となっているため、多くの自治体では分別収集が行われず、焼却・埋立による処理が行われている。

環境省ではこうした状況を踏まえ、製品プラスチックなどの効率的な回収システムを構築してリサイクルを促進するにあたっての課題を整理するための実証事業を行うことにした。

実証事業は日本環境設計が事務局となる「PLA-PLUSプロジェクト」として実施し、回収参加企業の店頭などでプラスチック製品の回収を行うことで、回収・リサイクルにおける課題を整理する。

「PLA-PLUSプロジェクト」ポスター。左から、ASKUL編、スターバックス編

実証事業の概要は以下のとおり(参加企業名は五十音順)。

企業名 実施期間 回収拠点 回収方法
アスクル 3/1-11 東京都内の協力事業所 不要となった文具の回収ボックスを企業内に設置し回収ボックスを宅配業者が回収
ジェイアイエヌ 3/3-11 国内のJINS全店舗(フランチャイズ含) 各店舗内に専用回収箱を設置し、不要になったメガネ、サングラスを回収
スターバックス コーヒー ジャパン 2/27-3/11 虎ノ門駅前店、浜松町東芝ビル店、新橋駅前店、汐留シティセンター店、ぺディ汐留店 不要になったプラスチック製タンブラーを上記参加店舗の店頭で回収
タカラトミー 2/25-3/8 キデイランド原宿キャットストリート店、トイキングダムイオンモール富津店の2店舗 不要になったプラスチック製おもちゃを上記回収拠点のレジカウンターにて回収※大きさ制限有
らでぃっしゅぼーや 3/5-10 らでぃっしゅぼーや神奈川県内会員約1,000箇所) 専用回収ボックスに不要となったプラスチック製品を梱包し、らでぃっしゅぼーや専用便(返り便)で回収
良品計画 2/25-3/4 無印良品有楽町店、神奈川県内の店舗(西友のショップを除く)及び、町田店、サントムーン柿田川店、沼津西武店 不要となった無印良品のプラスチック製品を、店頭で回収※大きさ制限有