米Analog Devices(ADI)は、同社が提供するRF設計ツール「ADIsimRF」の新バージョン「ADIsimRF Version 1.6」を発表した。

ADIsimRF設計ツールは、同社のRFからデジタルまでの機能ブロックのすべての製品群に対応したソフトウェアで、設計者はADIのRFアンプからデータコンバータまでの全製品群から目的の製品を選んで、RFシグナル・チェーンをモデリングし、評価することができる。今回発表されたADIsimRF Version 1.6では、機能強化に加え、29の新しいRF製品とデータコンバータ製品が追加された。

ADIの最新RF製品およびデータコンバータ製品をサポートした他、受信感度のようなシステム・レベルの計算や、dBm単位の出力ノイズフロア積分値の計算結果の表示、および復調器の最小S/N比(信号対雑音比)を設定できる機能が追加された。

また、ネットブック(ミニノートPC)などの低分解能PCディスプレイをサポートするために1024×600画素のアスペクト比をサポートしたほか、欧州の数値フォーマットに対応したファイル保存および読出し機能を有しており、これらを活用することで、RFシステム開発の簡素化と設計期間を短縮することが可能になると同社では説明している。

なお、ADIsimRF Version 1.6は、他の設計ツールと同様、同社のWebサイトにて無償提供されている。