Scientific Linux is basically Enterprise Linux, recompiled from source.

Scientific Linux開発チームは2月15日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux 6.2に対応したディストリビューション「Scientific Linux 6.2」を公開した。Scientific Linuxはフェルミ国立加速器研究所(FNAL)および欧州原子核研究機構(CERN)らが開発しているLinuxディストリビューション。RHELをベースにしており、高い互換性がある。i386版とx86_64版アーキテクチャに対応している。

似たようなコンセプトをもとに開発されているディストリビューションとしてCentOSやOracle Linuxがあげられる。CentOSとOracle LinuxもRHELをベースとしており、RHELを追従している。RHEL 6.2は去年の12月6日(米国時間)に公開されており、Oracle Linux 6.2は去年の12月15日(米国時間)に、CentOS6.2は去年の12月20日(米国時間)にそれぞれ公開されている。

近年ではOracle Linuxが最も早く追従している。しかし、RHELと同じく有償となっている。CentOSは開発が停滞した時期があり、定期的にリリースされるかは不透明といえる。今回Scientific LinuxはCentOSやOracle Linuxよりも約2ヶ月遅れのリリースとなってしまったが、追従が早い時期もありコンスタントにリリースしている。どのディストリビューションが早くRHELに追従してリリースされるのか、今後も大きく注目される。