ルートレック・ネットワークスは2月14日、同社開発のWi-Fi利用の無線子機とM2Mクラウドを利用した、メッシュネットワーク機能搭載のM2Mプラットフォーム「ZeRo.mesh」を、2012年4月より提供を開始すると発表した。価格は、基本サービス年額120万円から、メッシュ対応無線子機の価格は1台9,800円から(いずれも税別)。

同製品は通信をリレー的につないでいくマルチホップネットワーク機能を備え、Wi-Fi無線子機同士をアドホックネットワークでつないでいくことで通信距離の延長を実現する(500mまで)。

動的に経路を再構築する機能では、災害や通信障害で通信が寸断されても、別の迂回路を確保することで、ネットワークの持続的な運用を可能とする。同社では現在、限られた予算内で、放射線量計を搭載した環境クラウドの構築実現を迫られている中小自治体においてニーズが高いと見ている。

さらに、放射線の持続的な測定を可能とする「環境クラウド」の構築も進められており、設計・製造を福島県内で行う「Made in 福島」の放射線測定器「ガイガーFUKUSHIMA」を提供しているNPO法人 営業支援隊と協業で、市町村などの中小自治体でも少ない予算で「スモール・スタート」が可能な環境クラウド「ZeRo-G」を開発した。

栃木県茂木町では2月1日より、ZeRoを活用した環境クラウドにより放射線量の測定が開始されており、2012年春のメッシュネットワーク搭載のZeRo.mesh提供開始に合わせて、メッシュネットワーク化も行う予定。

環境クラウド「ZeRo-G」の表示画面例

ZeRo-Gの基本サービスの参考価格は年額120万円から、ソーラー充電・蓄電池搭載で線量測定センサー内蔵のZeRo-Gクライアントの価格は1台18万円から(いずれも税別)。