JR東日本は2月7日、蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」の走行試験の最終段階として、2012年2月・3月に非電化区間である烏山線での充放電試験・走行試験を実施して、システムとしての実用性を確認すると発表した。

同社は非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めており、2008年度から車両センター構内や電化区間で蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」を使用して走行試験を実施し、性能評価や技術検証を行ってきた。

「スマート電池くん」は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力を受けて走行すると同時に蓄電池を充電するが、非電化区間では蓄電池の電力で走行し、一部の駅に設置する専用の充電設備で走行に必要な充電を行う。

JR東日本が開発中の蓄電池駆動電車システムの仕組み

「NE Train スマート電池くん」の概要

「NE Train スマート電池くん」の運転台(左)とエネルギーモニタの表示例(右)

走行区間は、烏山線の「宝積寺駅-烏山駅間」(非電化区間)と東北本線の「小金井駅-宝積寺駅間」(電化区間)で、試験は烏山線の営業時間外に行われる。