日本空港ビルデングのグループ会社である日本空港テクノは、清掃ロボットの開発メーカーであるフィグラと販売代理店契約を締結し、2012年1月より新型の業務用清掃ロボット「F.ROBO CLEAN(エフ.ロボクリーン)」の販売業務を開始した。販売価格は190万円。

日本空港テクノは、1977年から羽田空港旅客ターミナル(現在の第1、第2旅客ターミナルビルの延床面積計は約60万平方m)の館内清掃を担ってきた。

同社は、フィグラからの開発協力依頼に基づき、床面などの清掃業務の品質向上と効率化を目的として、ロボット開発に伴う清掃ノウハウの提供やフィールドテストに協力してきたと言う。

「F.ROBO CLEAN」は、旧名称「フィグラ・アイ」として、 EXPO2005 愛・地球博の特許庁ブース「知的財産が拓く未来の夢展」にも出展されたもので、2009年に製品化された。現在5台が国内線第2旅客ターミナルおよび国際線旅客ターミナルの到着コンコースで清掃作業を行なっている。

今回、機能を改良した新型の「F.ROBO CLEAN」が発売されることになり、これを機会に両社は販売代理店契約を結んだ。

自律走行型清掃ロボット「F.ROBO CLEAN(エフ.ロボクリーン)」

「F.ROBO CLEAN」は完全自律走行が可能となっており、ボタン1つで部屋の隅々まで床面の自動清掃ができると言う。安全性も配慮され、搭載された多数のセンサにより衝突や落下を防止。「お掃除します。道をあけてください」など、おしゃべりによって周囲の人とのコミュニケーションも取れる。

人間が作業する時のような照明・空調が不要で、まっ暗な中でも稼働可能。最大で約3人分相当の仕事をこなせると言う。

走行ユニットと作業ユニットで構成され、ユニット交換により複数の作業に対応可能。標準ではカーペット清掃用の集塵ユニットが装備されているが、オプションの液剤塗布ユニットに交換すれば床面のワックスがけも可能だ。

フィグラのWebサイトによれば、「F.ROBO CLEAN」の参考寸法は、横幅550mm、奥行664mm、高さ508mm。標準装備の集塵ユニットの横幅は757mm。重量約28kgとなっている。