米Silicon Laboratories(Silicon Labs)は、ポータブル・メディア・プレーヤー、産業用メータやモニタ、ハンドセット、デジタル・カメラなどの携帯機器、民生品、組み込み設計向けに、カスタマイズ可能で小型・低消費電力・低コストを実現したクロック・ジェネレータの新製品「Si512xx」ファミリを発表した。

同ファミリは、既存ソリューションに対して最大60%の低消費電力を可能にしたほか、電源チェーンマネジメントを簡素化、設定能力も既存製品の2倍以上を確保し、高度なカスタマイズにも柔軟に対応することを可能とした。サブ200MHzのLVCMOS発振器の代替も可能で、複数のLVCMOS出力をサポートすることで、同IC1つで複数の表面実装水晶発振子と発振器の代替も可能にした。このため基板スペースと部品点数を少なくでき、省スペース(基板スペースは同様の既存製品の約80%)とともに低コストにも応えることが可能となっている。

なお、すでに同ファミリは量産中で、1.4 mm×1.2 mmの6ピンTDFN(Si51210-EVB)、1.4 mm×1.6 mmの8ピンTDFN(Si51211-EVB)、8ピンTSSOP(Si51219-EVB)の3種類のパッケージで供給されており、同社工場でのカスタマイズも可能だ。価格は、2出力タイプの5万個時の参考単価が0.32ドルから、評価用ボードは各50ドル(希望小売価格)となっている。

1.7mm2の小型のパッケージで供給されるクロック・ジェネレータ「Si512xx」ファミリ