森永製菓はこのほど、「ココア」の冷え性を抑制する効果を「ショウガ」と比較検証した試験の結果を公表した。同試験では、冷え性と判断された健常成人11名(女性)が、約70度で100mlの純ココア+牛乳とショウガ+牛乳を飲料摂取。その後、医療用サーモグラフィーを使って手の甲表面を5分間隔、首表面 / 額表面 / 頬表面 / 鼻表面の温度変化を10分間隔で測定した。

「手の甲表面温度の変化まとめ」森永製菓調べ

その結果、手の甲と鼻の体表面温度については、ショウガの方が飲料摂取後の温度上昇の立ち上がりが速く、温度上昇も大きい傾向を確認。しかし、その後ショウガは急速に温度低下が始まるのに対し、ココアは温度低下が緩やかで、ショウガより約0.5度高い表面温度が維持することが確認されている。さらに、首 / 額 / 頬の体表面温度は飲料摂取による温度変化は小さいが、温度上昇はココアの方がわずかに大きく、温度低下もココアの方が緩やかであることが判明した。

この結果により同社は、ココアとショウガはその冷え性抑制効果の表れ方に違いはあるものの、同じように冷え性を抑制する食品であることが分かったとしている。