NTTドコモは、12月20日に発生した同社のスマートフォン向けISPサービス「spモード」の不具合に伴うユーザーへの影響および今後の対応について発表した。

今回の不具合は、ユーザーがメールを送信すると他人のメールアドレスに書き換えられ、そのまま返信すると、そのメールアドレスを使う他人にメールが送信されてしまうといったもの。ドコモでは、この不具合は12月20日午後6時頃までに解消し、「念のため実施していた」(同社)パケット交換機のリセット作業についても12月22日午前1時頃に完了したと説明。また、一時的に提供を停止していたspモードサービスも、「電話帳バックアップ」を除く全てのサービスを12月22日午後2時頃に再開したとしている。なお、電話帳バックアップは12月26日正午頃に再開している。

ドコモの発表によると、今回、不具合の影響を確認できたユーザーは以下の通りとなる 。

メールアドレスが別のメールアドレスに置き換えられたユーザー(A) 6,878人
Aから受信したメールの送信者欄に別のメールアドレスが表示されたユーザー(B) 2,909人
Aのメールアドレスに置き換えられたユーザー(C) 6,894人
Cが圏外や電源断などでメールを受信できない間に、C宛に送信したメールの一部を、Aに受信されたユーザー(D) 2,017人

不具合の影響を確認できた人数は18,698人で、その内訳が以下の図の通り。メールの送受信に伴い、個人情報の流出などの影響が考えられるユーザーは10,491人となる。

不具合の発生のイメージ

なおドコモでは、今回の不具合再発防止などを目的に「ネットワーク基盤高度化対策本部」を設置。今後のネットワークの安定的な運用、処理能力の更なる向上などを全社横断的に検討・実現するとしている。加えて、この不具合が発生したユーザーに対し、ドコモでは新聞紙上にお詫び広告を掲載するほか、「お詫びのしるし」とあわせてダイレクトメールを郵送。個別に対応する。さらに、専用コールセンターを設置し、ユーザーからの問い合わせに対応する。

専用コールセンター
電話番号 0120-152-770(携帯電話・PHSからも利用可能)
受付時間 午前9時~午後8時
開設期間 2011年12月27日~2012年1月31日

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