企業がTwitterなどのソーシャルメディアを導入する場合、顧客とのコミュニケーション、マーケティングや広報活動が目的のことが多い。だが、時間追跡ソフトウェアを提供する米JournyxのCEOを務めるCurt Finch氏によると、ソーシャルメディアは従業員に対しても利用可能だという。公の場で部下や自社スタッフを褒めることは、彼らのモチベーションが高まるだけでなく、対外的にも効果がありそうだ。

Finch氏は、Mashableの記事(「Why Recognizing Your Employees on Social Media Is Great for Business」)で、その具体的な方法を紹介している。

従業員を認める目的でソーシャルメディアを利用するメリットはいくつかある。経営層や上司からソーシャルメディアで自分の業績が認められ、それが同僚や友人にリツイートされて広がることで、会社全体の士気も上がる。コンシューマーを対象としたビジネスを行っている企業なら、顧客のイメージ改善にもつながるだろう。

例えば、ホテルチェーンのBest Western Hotelでは、ある従業員がイリノイ州の観光業団体が授与する賞の候補となった。そこでFacebookのページを作り、Best Westernに宿泊したゲストにプロモーションして、ホテルのブログとも連動させた結果、多数のゲストがFacebookのページにコメントを残し、ホテルのPRにもつながったという。

以下が、同氏が記事でサービス別に紹介している具体的な方法だ。

Twitte

簡潔な言葉が瞬時に広がるTwitterは効果的なツールだ。@を付けてその人やチームのTwitterフィードに表示されるようにしよう。検索のためにハッシュタグも活用したい。

Facebook

Facebookはパーソナルな空間なので、ここで従業員を認めるとその人の士気が高まるだろう。企業でFacebookページを持っている場合は、ぜひとも写真やタグを入れてウォールで従業員の功績を紹介したい。

このほか、記事ではYammer、Ryppleなど企業向けのソーシャルメディアも紹介している。

こうした取り組みは早速始めたいところだが、注意点がある。それは、対象となる従業員本人が望んでいない場合があるという点だ。相手やシチュエーションに応じて、事前に確認を行うことも大切だろう。