東芝と東芝燃料電池システムは12月20日、家庭用燃料電池(PEFC)「エネファーム」の新製品を2012年3月から販売元である都市ガス会社やLPガス販売会社向けに出荷すると発表した。同日、大阪ガスが2012年4月2日より同製品を発売開始すると発表した。

新製品は、発電効率を現行品の35%から38.5%に、発電時に発生する熱の回収効率を現行品の45%から55.5%に向上させることで、総合効率94%を実現している。同社は従来システムに比べ、年間のCO2排出量を約1.5トン削減、年間の光熱費を約6.1万円軽減できるとしている。

技術開発による部品点数の削減や低コスト材料の採用などにより、現行品に比べて20%以上コストがダウンしている。大阪ガスでの現金標準価格は、現行品に比べて約65万円安い260万4,000円となっている。

大阪ガスが販売する家庭用燃料電池「エネファーム」。左が新製品で右が現行品

エネファームの仕組み

東芝は2012年度の家庭用燃料電池の販売目標を1.5万台とし、2015年度には5万台の販売を目指している。