携帯電話では、今やスマートフォンが主流であり、各通信キャリアから発表されるラインナップでも大半をスマートフォンが占めている。とはいえ、従来のフィーチャーフォンを仕事などで使っており、スマートフォンに乗り換えるのではなく、フィーチャーフォンとスマートフォンを2台持ちしている人も多いだろう。

携帯電話を2台持てば、毎月の通信料金がかさむのは当然だが、とりわけスマートフォンはパケット定額制を利用しても通信料金が高くなりがちだ。そのため、スマートフォンを持つのを躊躇していたり、2台目としてスマートフォンを購入したものの、解約を考えている人もいるかもしれない。そんな場合でも、スマートフォンを持つのを諦めることなく、毎月の通信料金を抑えることが可能なサービスが、ソネットエンタテインメントから提供されている。月額2,770円の定額でFOMAネットワークによるデータ通信を利用できる「So-net モバイル 3G」だ。

ソネットエンタテインメントWebサイト内のSo-net モバイル 3G概要ページ

本稿では、実際にSo-net モバイル 3GのSIMカードを使い、特長や使い勝手などを紹介していく。

「So-net モバイル 3G」とは

So-net モバイル 3Gは、2011年10月に提供が開始した高速モバイル通信サービス。NTTドコモのFOMAネットワークを利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)方式のモバイル通信サービスであり、通信速度は下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsとなっている。サービスエリアはFOMAのサービスエリアに準じており、全国のかなり広いエリアで利用可能だ。

So-net モバイル 3Gの一番の魅力は、何と言っても利用料金の安さだ。月額2,770円の定額制となっており、他社のパケット定額制の料金と比較してもかなり安い。なお、So-net モバイル 3Gを利用するには、So-netのインターネット接続コース(ISP)の契約が必要。So-net モバイル 3Gのみを利用したい場合は、月額210円の「モバイルコース」に契約することになり、月額料金は2,980円となる。

また、本サービスは2年契約となり、中途解約の場合は契約解除料として9,975円がかかる。そのほか、初期費用として登録事務手数料3,150円が必要だ。So-net モバイル 3Gでは、現在、キャンペーンを実施中で、2011年12月31日までに申し込んだ場合、初月の利用料金と登録事務手数料は無料となる。

「So-net モバイル 3G」で提供されるSIMカード。見た目は普通のFOMAカードと同じだ

SIM単体のほか、モバイルWi-Fiルーターも提供

So-net モバイル 3Gの特長は、モバイル通信サービスを利用するのに端末の同時購入が必要なく、SIMカードが単体で提供されることだ。所有しているスマートフォンなどの端末がSIMフリーまたはNTTドコモ向けの対応機器であれば、端末にSIMカードを装着し、APNの設定を行うと、データ通信が可能になる。

また、So-net モバイル 3GのSIMカードを利用できるモバイルWi-Fiルーター「MF-30」(日本HP製)も販売されている。MF-30の寸法・重量は54(W)×99(H)×14(D)mm・約75g。通信速度はMF-30を利用した場合、下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbpsとなる。バッテリー駆動時間は最大約4時間。無線LAN規格はIEEE802.11b/gに対応する。販売価格は19,800円だが、12月31日までのキャンペーンにより、14,800円で提供されている。

なお、So-net モバイル 3Gでは、各通信キャリアのスマートフォン向け定額データプランなどと同様に通信量の制限が設けられており、3日間の通信量の合計が150万パケット(192MB相当)に達した場合、通信速度が制限される可能性がある。

So-net モバイル 3GのSIMカードを利用できるモバイルWi-Fiルーター「MF-30」(日本HP製)

So-net モバイル 3GのSIMカードを使ってみた

実際に、So-net モバイル 3GのSIMカードをスマートフォンに装着して使用してみたので、手順を紹介しよう。スマートフォンには、NTTドコモ向けに提供されているサムスン電子製の「GALAXY S II SC-02C」を用いた。