NXP Semiconductorsは、アンプ内蔵磁気抵抗角度センサ「KMZ60」を発表した。

同製品は、AMR(異方性磁気抵抗効果)テクノロジを利用し、ブラシレスDC(BLDC)モータ整流コントロール用に低コストかつ高性能デバイスとして設計されたものであり、同社ではこれを用いることで、自動車分野において、BLDCモータベースのアプリケーションの採用が加速されるものとの予想を示しており、特に電子制御パワーステアリング(EPS)やウィンドウ・ワイパーシステムなどでの適用を見込んでいる。

2個のチップが搭載された単一のSO8パッケージを採用し、角度センサとアンプ(IC)で構成され、モータ内の回転磁場の角度に関して、余弦および正弦の出力信号を提供するよう設計されている。アンプが内蔵されているため、外部の増幅器が不要となり、全体的なコスト削減につながるほか、省電力モードにより、センサを利用していない時の消費電力を抑制することができる。

なお、同製品はすでに量産出荷を開始している。

NXPのアンプ内蔵磁気抵抗角度センサ「KMZ60」