想像以上のサファリ

南アフリカといえばワールドカップが記憶に新しいが、観光という側面で考えるとまず浮かぶのが「サファリ」ではないだろうか。「サファリパーク」は日本にも各地にあるが、正直、南アフリカのそれを見てきた僕に言わせると、「全くの別物」という印象だ。ここでは、南アフリカのサファリの魅力をお伝えしよう。

南アフリカ東ケープ州にある動物保護区「INKWENKWEZI PRIVATE GAME RESERVE」。とにかく広大な敷地内をまわっていると、ひょっこりキリンが現れた。こちらの様子をうかがっているっぽい

今回訪れたのは東ケープ州にある「INKWENKWEZI PRIVATE GAME RESERVE」。まず南アフリカのヨハネスブルグに入り、さらにここから1時間半ほどの国内線に乗って東ケープ州イーストロンドンに着く。

イーストロンドンはインド洋に面した都市で、自動車関連の工場が建ち並ぶ南アフリカ有数の工業都市の一つ。工業都市といってもそこは南アフリカ。車で30分も走れば、北海道が可愛く思えてくるほどの雄大な景色が目の前に広がる。見渡す限りの草原と丘陵地帯。そんな草原のど真ん中にあるのがこの動物保護区だ。

人が近づいても逃げないゾウ。こんな風にタッチもできる

車がライオンの群れに接近。「これ以上近づくなよ」とでもいうように、プレッシャーをかけてくる。しかし、オスのライオンは……草むらで大あくび。「ポンデライオン」みたい