会社は人で成り立っていると言われる。会社の業績をよくするのも人なら、悪くするのも人というわけだ。当然、人事担当者は雇用過程において会社にとって有益な人材を選ぼうと目を光らせているが、「時間を守る」、「身だしなみや振るまいがきちんとしている」といったことはクリアしていても、企業を破壊する性格を持つ場合がある。

OpenForumが「あなたの会社を滅ぼす従業員、5つのタイプ(原題:The 5 Types Of Employees That Are Destroying Your Business)」という記事において、企業が採用する人材として注意したいタイプを5つ紹介している。同記事はベンチャー企業に向けた助言だが、それ以外の企業や組織にも当てはまりそうだ。

(1)権利ばかりを主張する

一言でいうなら、わがまま、あるいは未熟というところだろうか――具体的に言うなら、就業時間しか働かず、業績に貢献する努力もせずに、給与やボーナスは最大にもらおうとするタイプだ。

人事コンサルグループのCrawford Consulting Groupは、顧客企業の例として、ある中堅社員の話を紹介する。この社員は私用でフライトが遅れて出社できなかったのに、その日を勤務扱いするよう要請したという。

このように権利ばかりを主張するタイプは、指示が与えられなければ組織の中で役割を果たしてくれない。では、どうすれば面接段階で見抜くことができるのだろうか? Crawford Consultingによると、「これまでの職場で、指示が与えられなかった場合にどのように行動したかを聞いてみるとよい」という。自発的に工夫してやってみるようなタイプかどうかを判断する基準になるとのことだ。

(2)他人のせいにする

2つ目は、「うまくいかない時、他人のせいにするタイプ」だ。自分にはまったく責任がないといって、自分の否を認めようとしない。このようなタイプを部下にしまうと、失敗を防ぐように働きかけてもうまくいかない。

このタイプを見分けるには、これまで同僚と衝突した時にどうやって解決したかを聞くよう、Crawford Consultingは助言する。その時に、相手を「いつも問題ばかり起こす人で」と表現をするのであれば、この人物は他人のせいにする傾向が強いという。

(3)ごまかし上手

自分の失敗をごまかすため、ウソにウソを重ねるような従業員も要注意だ。社内の透明性が損なわれるだけでなく、提携先などの外部に迷惑をかける可能性もある。

試しに、過去の上司に連絡をとって履歴にウソがないかどうか聞いてみるのも手だし、市販の人事評価専門テストを利用してもよさそうだ。また面接時に、「あなたの会社で起こりそうな問題を想定し、どのように対応するか」、あるいは、「これまでどのように対応してきたかを聞いてみるのもよい」と、Crawford Consultingはアドバイスする。その際に、発言が首尾一貫しているかに注意するように。

(4)変化を嫌がる

普段はチームのメンバーとして問題がなくても、変化を要求すると抵抗したり、裏で文句を言ったりするような人もいる。このような人に対しては、まずコミュニケーションを改善し、漠然とした恐怖を取り除くよう努力することが大切だ。

企業変革のための指南書『The 90% Rule』の共同執筆者である起業家のKen Tencer氏は、従業員が変化に恐れを抱いていることを上司は見逃しがち」と指摘する。オープンに従業員と話し、変化に適応するのに必要なトレーニングを提供するなどの対策が考えられるという。

(5)ポジションにしがみつく

最後は、自分自身を振り返ってほしい。上司である場合、会社にとって悪い存在になっていないだろうか? 組織が変化して成長するにつれて、自分では役割不足な役を無理にこなそうとしていないだろうか? これは特に、ベンチャー企業に多いことだが、立ち上げ当初は少人数のチームを動かせばよかったのが、人数が増えるとプロのマネジメント力が問われる。会社を大きくしたいのなら、マネジメントに長けた人に譲るべきかを見極めるのも大切なことだ。