転職サービス「DODA」を運営するインテリジェンスは11月8日、同サービスに寄せられた約25万件の中途採用求人情報および25歳~39歳のビジネスパーソン800人を対象に、マネジメントスキルに関する調査を実施し、その結果を発表した。

それによると、2000年以降に寄せられた中途採用求人において、マネジメントポジションの求人割合が上昇しており、2011年は10.71%に上っている。リーマンショックの影響で全体の求人数が3割以上減少した2009年にも、マネジメントポジションの求人は1割程度の減少に留まったという。

不況下においてもマネジメント人材の採用ニーズは減少しにくい 資料:インテリジェンス

ビジネスパーソンに直属の上司のマネジメントスキル10項目を評価(10点満点)してもらったところ、全体として「傾聴スキル」が最も点数が高く5.37点。逆に最も低かったのは「目標達成」で4.40点となった。

「話はよく聞いてくれるものの、目標やタスクの管理に課題がある」と感じている人が多い 資料:インテリジェンス

業種別に見ると、評価合計点が高かったのは「金融」の52.4点、次いで「IT」の49.2点。一方で「小売外食」「医療福祉」はほとんどの項目で平均よりマイナス5pt以下と評価されている。また、職種別では「企画事務」「ITエンジニア」で評価が高く、「クリエイティブ系」や「販売サービス」で低い傾向が見られた。

"現場主義"の業種で比較的評価が低い傾向が見られる 資料:インテリジェンス

こうした格差が生まれる背景として、同社では「マネジメント人材を育てる環境や、マネジメントを行いやすい制度の有無が関係している」と分析している。詳しい調査結果は同社サイトで公開されている。