日本電気(NEC)は11月2日、サイレント障害を自動検知するシステム性能分析ソフトウェアの新版「WebSAM Invariant Analyzer Ver1.4」を発表した。

WebSAM Invariant Analyzerは、平常時にシステムの性能情報間に存在する不変関係を学習/モデル化。その関係の崩れから、エラーメッセージとして現れない性能劣化を検知/原因特定する。

新版では、データセンターの運用を自動化する「WebSAM vDC Automation」との連携により、大規模クラウドでのリアルタイムな性能分析が可能になったほか、分析できるシステムの性能情報のデータ量が従来比30倍以上の100万件にまで拡大している。

また、今回から大量のシステム性能情報を分析する際の追加導入コストを低減するボリュームディスカウントが設けられている。これにより、10万件の分析を行う場合、性能情報1件あたりの導入コストを従来比80%に低減することが可能。また、最小価格を従来比約1/3に抑えたエントリー版も発売しており、システムのスモールスタートができるという。

新製品は12月28日に出荷開始。価格は、WebSAM Invariant Analyzer Ver1.4が1150万円(月額保守料金12万5000円)、同エントリー版が400万円(同4万4000円)。1000カウンタ追加ライセンスは7万5600円(月額保守料金6300円)、100万カウンタ追加ライセンス1150万円(同12万5000円)で提供されている。