独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、10月13日に発表したスマートフォンを利用して異なる言語を話す複数人が、同時にチャットのように会話ができる、音声翻訳アプリ「ChaTra(チャトラ)」について、10月26日よりApp Storeでの無料公開を開始したことを発表した。

NICTでは、多言語の自動音声翻訳技術の研究成果の周知やユーザビリティ調査を目的として実証実験を行っており、2010年8月にiPhone用、2011年4月にAndroid用の音声翻訳アプリケーション「VoiceTra」を無料公開している。VoiceTraは、単体の端末から音声翻訳利用を想定しており、これまで50万件を超えるダウンロード数となっている。

今回公開されたChaTraは、このVoiceTraの機能を応用したもので、会話しようとする複数人(最大5人)が、それぞれの端末間(iPhone、Android用の端末)を3G回線やWi-Fiを介して接続し、異なる言語で同時にコミュニケーションをとることができる。

ChaTraの起動画面と設定画面

チャット画面

なお、音声対応は日本語、英語、中国語、韓国語、インドネシア語、ベトナム語の6ヵ国語。文字入出力での利用は、これら6ヵ国語を含む21言語に対応する。