『アップルシードXIII~預言~』の上映がスタート

10月24日、完全新作アニメーション『アップルシードXIII(サーティーン)』の劇場リミックス版後篇『アップルシードXIII~預言~』の上映が始まり、同日夜には東京・新宿ピカデリーにてディア役の進藤尚美と浜名孝行監督が登壇、初日舞台挨拶が行われた。

『アップルシードXIII』は、士郎正宗氏のメジャーデビュー作となった1985年発表の伝説的SFコミックス『アップルシード』を原作とした長篇アニメーション。過去にOVAと劇場版でアニメ化がなされているが、それらとは異なる装いの完全新作となっている。原作の描線、色彩に近づいたコミック調のハイクオリティなCGはファン必見の出来。ジーニーズアニメーションスタジオを中核として気鋭のCGスタジオ13社が結集、それぞれの担当話数で見せる各社の個性にも注目が集まっている。

オリジナルシリーズは全13話からなり、全6巻のBlu-ray&DVDによるパッケージ販売、1話ごとのネット配信、1話から7話までと8話から12話までを再編集した劇場リミックス版上映と、3つのメディアで同時並行展開。26日発売の月刊アフタヌーン11月号からは宮川輝氏の手によるコミカライズ連載も始まる。

現在、EPISODE#6「錆色の楽園」とEPISODE#7「青銅の鳥」を収録したBlu-ray&DVDのVol.3が発売中となっているほか、23日からは「青銅の鳥」のネット配信を開始。シリーズも折り返し地点を迎えている。これを受け、他メディアでの発表に先駆けて、終映した劇場リミックス版前篇『遺言』につづく後篇『預言』の上映がスタート。初日舞台挨拶はこの「シリーズ後半の開幕」を記念したものとなっている。

壇上に立った進藤尚美は「主役でもないのにここにいていいのでしょうか(笑)。後編にディアの部分が凝縮されていますが、注目してほしいのは愛情の深さ。最初は優しいお姉さんだと思っていました。怖い部分を知ってからはわからないふりをして演技をしていました」とコメント。そんなキーパーソンのディアを演じ切った進藤を浜名孝行監督は「うまい役者さんはたくさんいたが、進藤さんがいちばんぴったりだった。進藤さんに演じていただいてほんとうによかった」と高く評価した。また、困難だった制作を振り返り「完成してほっとしています。もう公開できないかと思いました」と、無事に封切りを迎えた喜びを噛み締めていた。

本作品は新宿ピカデリーのほか、なんばパークスシネマでも上映が始まっており、11月7日からは名古屋ミッドランドスクエアシネマでも公開される。さらに、10月31日には、2回目の舞台挨拶が決定しており、デュナン・ナッツ役の坂本真綾とシリーズ構成の藤咲淳一氏が登壇。舞台挨拶が行われるのは新宿ピカデリー(東京)の20時00分からの回の上映終了後。座席指定券は新宿ピカデリーのHPやチケットカウンターにて発売中となっている。そのほか詳細は『アップルシードXIII』の公式サイトをチェックしてほしい。

(C)2011 士郎正宗/青心社・「アップルシード XIII」製作委員会