Intersilは、小型パッケージに実装したAEC-Q100準拠のデュアル出力の同期型ステップダウンDC/DCレギュレータ「ISL78228」を発売した。パッケージの小型化を図るためにスイッチング周波数を2.25MHzと高めに設定した点が特徴である。

ISL78228はデュアル出力のステップダウンDC/DCレギュレータで、独立した800mA出力を2系統備えている。パッケージサイズは3mm×3mmと小型で、スイッチング周波数は2.25MHzと高いため、実装面積が限られる車載アプリケーションあるいは産業用アプリケーションに最適だという。入力電圧範囲は2.75Vから5.5Vと広いため、車載システム内の電源が出力する一般的な3.3Vレールまたは5Vレールで動作が可能。また過渡応答を高速化する電流モード補償回路を内蔵し、さらにドロップアウトの小さい100%デューティサイクル動作が可能で、外付け補償回路が必要ないという。

それぞれのチャネルは、独自にイネーブルピンを備えるとともに、0.6Vを下限とする出力電圧をそれぞれ個別に設定可能。また、突入電流を緩和する2msのデジタルソフトスタート機能を備えている。さらに非動作時の消費電力を抑えるために、無負荷時の消費電流は30μAである。

AEC-Q100準拠かつTS16949認証済みであり、動作温度範囲は-40℃から+105℃で規定される。3mm×3mmサイズの10ピン放熱パッド付きDFNパッケージで供給され、高さは0.9mm。価格は50000個受注時で0.53ドルである。

AEC-Q100準拠デュアル同期型DC/DCレギュレータ「ISL78228」