Broadcomは、4G/LTEマイクロ波バックホール向けSoC「BCM85620」を発表した。

同製品は、ベースバンドモデムとネットワークプロセッサなど最大10種のASSPを1チップに統合したSoCで、モバイル・バックホールで必要となる高帯域をサポートし、ギガビット以上の伝送速度を可能にするほか、電力消費量とシステムコストを削減することが可能だ。

また、1024QAM変調方式による高いキャパシティにより、最大1.25Gbpsのスループットと従来ソリューション比25%高のネットワークキャパシティを実現することが可能なほか、高度な適応変調符号化(ACM:Adaptive Code Modulation)技術により、帯域幅の自動設定が可能。

ACM におけるSyncE/IEEE1588のサポートと保護スイッチにより、パケットネットワーク上の同期を実現できるほか、フェーズノイズ低減技術により、システムコストを削減し、スペクトル効率/システムゲインの向上が可能だ。

さらに、パケット・フラグメンテーションおよびヘッダー圧縮と、ACM対応型トラフィックマネジメントの採用により、マイクロ波性能最適化ネットワークの提供が可能となり、結果として、4Gネットワーク上の遅延低減が可能になると同社では説明している。

なお、同製品はすでに出荷を開始しているという。

4G/LTEマイクロ波バックホール向けSoC「BCM85620」